共同研究 三島修一

<1ステップ>
2005年、国立国際医療研究センター国府台病院 内科医長、三島修一先生との共同研究が始まりました。
きっかけは、三島先生から岡田先生へある相談(下記)から始まりました。



医師という職業柄、どうしても上から目線の物の言い方になってしまい、傾聴できずその結果、症状を正しく判断できずにより患者を苦しめて、場合によっては自死に追い込むこともありました。
悩んだ末、患者の幼少期の体験が問題解決のヒントになるのではないかと思い、虐待心理の専門家である岡田ユキ先生に相談がありました。
幼少期の虐待の有無を三島先生が判断できる「問診票」を岡田ユキ先生が作成しました。

<2ステップ>
「問診票」が効果を上げ、患者の心理面に幼少期の虐待体験が悪影響を及ぼすことで、その対応を間違えると、病状を悪化させ、時には自死に至らせている現状を認識できました。



三島先生の臨床と岡田ユキ先生の研究によって「問診票」が改良されて、
「虐待体験者用チェックシート」が完成しました。



当時は、虐待がまだ大きな社会問題として認識される前で、親子関係、不登校、いじめ、その他社会問題の原因が「幼少期の虐待の体験」にあるということは誰も認識できませんでした。
「虐待体験者用チェックシート」の普及によって、幼少期の体験が影響を及ぼし、虐待という問題が広く認識されるようになりました。



岡田ユキ先生は「岡田式AC判別法Ⓡ」を開発し、虐待問題の解決方法を確立しました。
その画期的な理論は反響を呼び、講演や勉強会、セミナーに沢山の方が参加され、そこで臨床的にチェックシートをして貰うことにより、さらに精度の高い解析が可能となりました。

<3ステップ>
2015年12月から義務化されたストレスチェック制度ですが、そこで使用されているストレスチェックシートの内容が、労働者によっては職場での上司と部下との関係を壊してしまうような内容であるために、結果として嘘の回答を書かなければいけない現状が多く発生しました。
それを受けて飛岡健先生(東京大学宇宙工学)はウェブヘルスドックという心と体の総合解析ができるBIT(Bio Information Tracer)を開発しました。



しかし、幼少期の体験から起こるストレスの違いまでは解析できずに、
岡田ユキ先生に共同研究の依頼がありました。



その依頼により、さらに制度を高めた「ココロ健康チェックシート」を開発しました。

<4ステップ>
2015年に義務化されたストレスチェック制度ですが、岡田ユキ先生は2005年当時から、この問題の解決に取り組んでいました。



これまでの「問診票」「虐待体験者用チェックシート」「ココロ健康チェックシート」等の研究成果を踏まえ、「MCM」の開発に至りました。

      

 

コンテンツ

    少女

 

 

 

  ♪1996年、岡田ユキが♪
いじめ・虐待防止の市民活動団体
サークル・ダルメシアン」を
立ち上げました。   
岡田自身の子育てや幼少期に親から虐待を受けた苦しみを乗り越えた体験を元に、同じような苦しみを抱えている人たちの問題解決になればとの思いで、活動していたところ、仕事仲間の音楽家たちが賛同して集まりました。 ♪♪♪